創価学会改変勤行発表 2015.12.1

 

創価学会は11月17日付『聖教新聞』において、〝勤行方式〟〝御祈念文〟の改変を発表した。平成16年に続き、改変を行ったことで、これからも改変のスパイラルは止まらないものと見られる。 いくら改変を行おうとも、日蓮正宗の勤行を踏襲したものからは、抜け出すことはできない。創価学会には、大聖人から直接伝え聞いたものは何もなく、宗門の教義を下地にするしか生きるすべがない。

今回の新勤行方式における改変では、
〝一閻浮提総与・三大秘法の大御本尊に南無し奉り、報恩感謝申し上げます。〟
↓    ↓
〝法華経の肝心・南無妙法蓮華経の御本尊に南無し、報恩感謝申し上げます。〟 に変更した。

創価学会はこれで、戒壇の大御本尊への信仰を名実共に捨てたことになる。

では、ここに至るまでの池田創価の本尊観を振り返ってみましょう。

平成16年の勤行「祈念文」にはすでに、人法一箇の文が消えているが、これが、池田創価の本尊観の布石であったことは間違いない。

 池田氏は、宗門信徒のころから、〝宇宙のリズムに合致〟などという指導を、頻繁に行ってきた。これは、勿論、大聖人の御指南にない。この言葉を使いつづけて半世紀の間に、宇宙のリズムなるものの法門を池田創価は示していない。こんなマヤカシに学会員は心酔させられてきたのである。

池田氏の御本尊観
「いずれにしても、大聖人の仏法の真髄である、『久遠元初の法』を根本としてこそ、永遠の妙法流布の道が開ける」(聖教新聞 平成5年5月5日付) 

と言った具合に、本来の本尊観をちっとも理解していなかったことが、一目瞭然となった。
そこで、今回の改変内容はなんら、池田氏の本尊観とは変わらない。

御本尊は、人法一箇であり、大聖人の御魂です。↓
「本尊とは法華経の行者の一身の当体なり」(御義口伝)



文証『日淳上人御指南』

 要の法華経とは寿量品文底の三大秘法でありまして、その実躰は大聖人の大曼荼羅御本尊にあらせられるのであります。茲に注意すべきは妙法蓮華経は宇宙の真法であって天地間に遍満してをるといふものがありますが、それは理性でありまして報身も欠如してをり因行果徳も具はらないのであります。(日淳上人全集 上)

 世間では大聖人の教は題目にあらせられると思って題目を主として御本尊を忽(ゆる)かせにする者が多いのであります---- 多いどころではなく皆左様に考へてをりますが、此れがために大聖人の教をはき違へるのであります。元来かような考へは南無妙法蓮華経は法であるとのみ考へるからでありまして宇宙に遍満する妙法の理が題目であるとするからであります。此れは大変な誤りで南無妙法蓮華経は仏身であります。即ち法報応三身具足の当躰であらせられ報身中に具し玉ふのであります。妙法の理は天地の間にありましてもそれは理性であります。実際には仏の御智慧のうちにのみ厳然として具はり玉ふのであります。その仏は十方法界に唯御一人在ますだけであります。
(日淳上人全集 下)


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